2019年12月28日
近年テレビや雑誌等、メディアでも紹介されるようになりました「空調服」。2017年頃より人気に火が付き、それ以前は全国で年間8万着しかうれていなかったものが、2019年には年間100万着を超えると予想されています。
「空調服」とは、作業着に小型ファンが内蔵されている作業服で、涼しく快適に過ごせる商品。いまや建設現場等で熱中症対策に欠かせないものとなっています。
<空調服の原理>
… ファンから服の中に毎秒約20リットルの外気が取り込まれます。
… 取り込まれた空気は、服と体の間を平行に流れ、その過程でかいた汗を気化させます。
… 体は気化熱を奪われて冷え、服の中を通った暖かく湿った空気は、袖元と袖口から排出されます。
<空調服の特徴>
1.作業効率が上がる
普段汗をかくと、蒸発しない汗の一部が液体状のままで体を冷却できず、暑苦しく感じます。空調服を着ると、風の循環により汗を完全蒸発させて体温を一定に保つことができるため、想像以上に作業を快適に行うことができます。
2.環境問題に効果
エアコンの排熱は「ヒートアイランド現象」の原因の一つと考えられています。空調服は気化熱を利用して体の周りの熱を奪う仕組みのため、排熱は一切起こりません。そのため、環境にも優しい商品です。大手企業が空調服を導入することで環境に配慮していると、アピールに使われるほど効果的です。
3.初期費用がかかる
空調服の費用は平均で2万円前後します。ただし、そのうちの約4分の3はバッテリーと2つのファンの料金です。ファンとバッテリーは頻繁に買い替える必要はありません。
4.洗濯もできる
ファンとバッテリーは、簡単に取り外しができます。電気部品を取り外せば、一般の衣類と同様に洗濯可能です。服に付いている洗濯表示に従って、洗濯してください。
5.ワンサイズ上を選ぶ
空調服は肌との間に風が通り抜けて、汗が蒸発する際に発生する気化熱により涼しさを感じます。つまり、ジャストサイズで着ると風が通る隙間が無くなり、風がうまく循環しなくなってしまいます。ファンを稼働させると服がモコモコに膨らみますが、風が循環しているためであり、そういう設計になっています。よって、普段ジャストサイズで作業服等を着る方であれば、ワンサイズ上を選んだほうが良いでしょう。
空調服は建設現場、物流倉庫、作業現場だけでなく、いまやアウトドア、釣り・レジャーなどでも活躍しています。ご検討される方は、まずはご相談ください。